毎日使用している敷布団には、私たちの汗やフケ・ダニが多く付着しています。
定期的に洗って、清潔に保ちたいですよね。
けれども、敷布団をコインランドリーに持っていくのは重くて大変ですし、かといって宅配クリーニングを利用するとお金がかかります。
そこで今回は敷布団を家で洗濯する方法を紹介します。
- 基本的な敷布団の洗い方
- 洗い方のコツ
- 早く乾燥させる干し方
- 乾く時間(干す時間)
洗濯初心者さんのために、基本的な情報をまとめてお届けします。
目次
はじめに|洗う前に〇〇をチェック

敷布団のような大きな物だと、洗濯機で洗うなんて到底不可能ですよね。
なので、家で洗濯する場合は浴槽で押し洗いをしましょう。
ただし、家で敷布団を洗うに当たって注意することが2点あります。この章では、その注意点について紹介します。
家で洗えるタイプの敷布団かチェック
まず1点目は、洗濯表示の確認。
バツ印がついたマークの場合、水洗いはNGです。

家庭での洗濯禁止のマークや、ドライクリーニングマークがついている場合も、家で洗わずに専門のクリーニング業者に相談したほうが無難でしょう。
例えば、よく売られている
- 低反発のウレタン素材の敷布団
- 真綿の敷布団
などは家で洗濯できません。
お近くのクリーニング店か、ネットで注文できる宅配クリーニングを使うのがオススメです。
天気も大切!干す時間に注意
2点目は天気の問題です。
敷布団のような分厚くて重たい物は当然乾燥するのに日数を要します。
もし早く乾かしたいなら、カラッと晴れた日に約3日続けて天日干しすることが条件です。
湿気の多い日だと乾くまでの時間(干す時間)が長いので、敷布団を洗濯する際には必ず天気予報をチェックしましょう。
せっかくキレイに洗っても、中に水分が残っていればカビが生える原因になりかねません。
そのため、くれぐれも雨に濡れないよう注意が必要です。
なお室内干しの場合、当サイトの記事【洗濯した布団を1日で乾かす裏技】で乾かし方のコツを紹介しているので、そちらもご覧ください。
家での丸洗いに必要なもの

敷布団を家で洗濯する場合、お風呂の浴槽で「踏み洗い」をします。
敷布団はサイズが大きいため、家にある洗濯機には入りません。そのため、浴槽で踏み洗いをするワケですね。
このとき、必要なものは次の3つです。
- 洗濯用中性洗剤
- タオル
- 物干しざお
洗剤の種類ですが、おしゃれ着洗い用の洗剤でも普通の洗剤でも大丈夫です。
ただし、粉末洗剤を使用する場合は溶け残りに気をつけましょう。
物干しざおとタオルは洗濯後に使います。
洗濯が終わった布団を浴室からベランダまで運ぶとき、水が滴って床が濡れてしまいます。事前にタオルを用意しておきましょう。
敷布団の洗い方|洗濯~乾燥までの手順

では、どうやって布団を家で洗うのでしょうか?この章では、家での洗い方を紹介します。
最初に述べた通り、天気と洗濯表示にはよく注意してくださいね。
洗濯の準備
①汚れが多ければ予洗い
ペットなどを飼っている場合、布団に毛などが付着している可能性があります。洗濯する前に、シャワーをかけて予洗いしておきましょう。
②浴槽にぬるま湯を入れる
次に浴槽に半分くらいぬるま湯を貯めます。
あくまでこれは目安で布団が浸かるまでが適量なので、ご自宅の浴槽や布団に合わせて水量は変えてくださいね。
③洗剤を混ぜる
洗剤の分量は、貯めたお湯のリットル数に対して容器に書いてある適量を入れましょう。
ムラがあるときちんと洗えないため、布団より先に洗剤を入れてきちんと混ぜます。
溶け残りも無いようであれば、布団を入れましょう。
洗濯〜すすぎ

①浴槽に敷布団を入れる
敷き布団を浴槽に入れたら、しっかりと水を染み込ませます。できれば1時間程度浸けおきしておくのが望ましいです。
②洗い方は「踏み洗い」で
足で踏み洗いをしましょう。敷布団に染み込んだ汚れがみるみる出てくるので、濁ったとても汚い水になります。
洗い方のコツですが、1か所だけでなく全体的に踏みましょう。ただし、あまり強く踏むと布団が破れる可能性があるので注意。
③すすぎ
洗い終わったら水を抜いてすすぎに移ります。
シャワーで敷布団をすすぎ、浴槽にまたぬるま湯を貯めます。先程と同じように優しく押し洗いをして丁寧にすすぎます。
2〜3回繰り返して洗剤の泡が出てこなくなればすすぎも完了です。
脱水〜乾燥
脱水
すすぎ終わった布団は、浴槽の縁にかけて1時間ほど放置しましょう。
水を染み込んだ布団はとても重たいので、できるだけ水分を抜いてからベランダへと移動します。
乾燥

敷布団を干すときは、物干し竿2本をまたいでM字に干しましょう。
そうすれば布団と布団の間に空気が通るため、乾く時間(干す時間)を短縮できます。
物干し竿が1本しかないときは、干した布団の間にハンガーを何本か吊るします。ハンガーを使うことにより、空間が出きて乾きやすくなります。
表面が乾いてきたら、裏返して干します。
日が暮れる前には取り込んで、室内物干しがあればそちらに干します(天井に吊るしてある室内物干しは重さに注意してください)
物干しがなければ、椅子等にかけておきます。
翌日以降もまた同様に干して、中までしっかりと乾かしましょう。
干す時間はどれくらい?乾く時間を短くするには?
敷布団を洗濯してから乾くまでの時間(干す時間)は、約3日ほどかかります。
晴れた日に干しても、1日では到底乾きません。中までしっかり乾かすには、3日くらい見ておいた方がいいでしょう。
乾く時間(干す時間)を短くするコツは
- 物干しざおを2本使い、敷布団をM字に干す
- 途中で敷布団を裏返す
- 室内干しの場合は、エアコンなどで風を当てる
- 風通しのいい場所で干す
など。
どうしても敷布団が乾かないときは、下の記事も参考にしてみてくださいね。
家で洗うときのデメリット!

敷布団を自宅で洗濯する場合、時間と労力がかかるのがデメリットです。
洗うだけでも半日かかり、さらに布団を乾燥させるとなると3日ほど必要です。
手間も時間もかかるので、管理人としてはコインランドリーや宅配クリーニングなどの活用をオススメします。
コインランドリーのメリット
乾燥機があるため布団を乾かすのがラクです。
宅配クリーニングのメリット
布団1枚あたり8000円程度コストがかかるものの、布団がキレイ&フワフワになって戻ってくるのがメリット。
布団のかさ(ボリューム)がアップするので、金銭的に余裕があるなら宅配クリーニングがオススメです。業者によっては、シミ抜きなども行ってくれます。
関連:布団の宅配クリーニングにかかる日数
参考:花王|毛布などの大物の洗い方
敷布団の洗濯頻度はどれくらい?
敷布団は年に1〜2回洗うのが望ましいです。
厚生労働省による「快適で健康的な住宅に関するガイドライン」によると年に1回の丸洗いが望ましいようですが、旅館業などの業務で使われる場合は6ヶ月に1度の年2回の丸洗いを推奨しているとのことです。
衛生的な布団を保つために、最低でも年1回。敷布団が乾きやすい夏に洗濯をオススメします。
まとめ|洗い方のポイントと注意点

なかなかの力仕事の敷布団の洗濯。
洗ってみると分かるように、布団には汚れが多く染み込んでいます。
たまには干したり掃除機をかけるだけでなく丸洗いをしてその汚れを落としてみてはどうでしょう。
毎日使用する大事な敷布団ですし、キレイに洗えばきっと今までよりも気持ちよく眠れると思いますよ。
家で踏み洗いすれば、クリーニング代がかからないためコストを抑えられます。
ただし、乾く時間(干す時間)が長く手間がかかる点がデメリットです。
乾く時間(干す時間)は3日ほどなので、天気が悪い時期は避けましょう。